溺愛彼氏6:4


「悠紀くん、もう逃げないから全部話して」

さすがに住宅街で立ち話をしていては目立ってしまうから、近くにあった公園のベンチに二人並んで座った。


「結菜ちゃん、あのね、」

美那さんとは同じ高校で、幼馴染み
もともとよく家に遊びに来る仲だったけど、彼女、つまり私ができたからそれを控えてもらってた。

それをよく思わなかった美那さんが怒って家にやってきて、もう遊びに来ない代わりにキスをするよう頼んできた。
最初は拒んでいたけどなかなか帰らず、しまいには服まで脱ぎだそうとするのでしぶしぶキスをしたところ、私にバラすと脅されて怖くなった。罪悪感もあり私とは一旦距離を置いた。

美那さんの熱が下がったら私にきちんと話して許してもらうまで謝るつもりだった。でも美那さんは結局熱が下がるどころか脅しをいいことに家に遊びにきたり彼女のように甘えてきた、ということらしい。

悠紀くんの話を聞いただけではどこまでが本当かわからないけれど、それでも少し気持ちが軽くなった。
もちろん美那さんとキスをした事実は許せないし、嫌だけど。