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「美那とは幼馴染みなんだ。今、付き合ってることになってる」
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私とキスしたのに。
いつから?
なんで?
たくさん頭の中にうかんだ疑問を無理矢理消して、私は羽柴に連絡を入れる。
羽柴になぐさめてほしかった。
…あいつなんかやめとけってって言ってほしかった。
勢いで飛び出してきたから、ポケットにに入っていた携帯以外を悠紀くんのお家に忘れてきてしまったみたいだ。
取りにいかなきゃ、そう思うのに動きたくなかった。
会いたくない。会いたくない。
美那さんがいるのに、私とキスした。
私も羽柴を裏切った。
それなのに私は羽柴には会いたくなった。
本当に私は自分勝手で最低だ。
わかってはいるけど、羽柴に頼りたかった。笑ってほしかった。

