溺愛彼氏6:4


黙って頷いた。

久しぶりに入る悠紀くんの部屋は前来たたきと何も変わってなかった。見た目は。

入ってすぐに、甘ったるい匂いを感じて、ああそうかって気分にさせられた。

きっとさっきの美那って子は、悠紀くんの部屋に居たんだろうな、って。

「結菜ちゃん何か飲む?」

悠紀くんがふわりと笑って私に尋ねてきた。その笑顔が大好きだから、胸がキュッと苦しくなった。

「あ、なんでも大丈夫です」

わかったーって言って、彼は部屋を後にした。彼が階段を下る音がするのをただぼんやりと聞いていた。

悠紀くんと美那さんの関係は?

なんで私と距離をおいたの?

なんであのときキスしたの?

聞きたいことはたくさんあるけれど、どれも自分から聞きたい内容ではなかった。
聞くのが怖かったんだ。


「おまたせー!」

笑顔で入ってきた悠紀くんは、私の好きなミルクティーとクッキーを机のうえに置いてくれた。