溺愛彼氏6:4


「結菜ちゃん」

女の子と抱き合うのをやめて、私のほうにゆっくりと悠紀くんが近づいてきた。

「悠紀?だぁれ、この子」

女の子は私を見て怪訝そうな顔をしていた。

「美那、悪いけどまた連絡するから今日は帰って?」

はぁい。なんて女の子は少し不機嫌そうな声で返事をして、そのまま私たちに背を向けて帰って行った。

悠紀くんのお家の前で、悠紀くんと二人きり。以前ならすごく嬉しい状況だったのに、今ではただ怖いだけ。

悠紀くんのことが怖いのかな、それとも悠紀くんから聞かされる話が怖いのかな。それはわからないけど、ただなんとなく怖いなぁなんて感じてた。

「部屋くる?」