「お邪魔しまーす」
玄関先で靴をそろえて家に上がらせてもらう。
「いらっしゃい、結菜ちゃん」
キッチンからお母さんが出てきてくれたみたいだ。
「こんにちは、悠紀くんのお母さん」
私は会釈して悠紀くんと共に2階にある部屋にあがった。
階段を上がって右側の部屋。そこが悠紀くんの部屋になっている。
「さ、座って座って」
悠紀くんはパイン材の机の前に私を座らせた。
「お茶もってくるね」
そういって悠紀くんは慌ただしく階段をおりていった。
ふぅ、と一息ついて悠紀くんの部屋を見渡す。
いつ来ても綺麗な部屋だ。背表紙の高さできちんと揃えられた本。余分なものが出ていない机。
悠紀くんのきちんとした性格があらわれている。
やっぱり凄く素敵だな、悠紀くん。
なんて改めて感じさせられる。

