「結菜はさ、もしかしなくても悠紀くんのらこと引きずってるの?」
紗枝の言葉が的確すぎて、なにも言えなくて、黙り込む私を見兼ねたのか、紗枝は呆れた顔をしてみせた。
「あのさ、結菜が今付き合ってるのは誰?」
「羽柴!何言ってるの?羽柴だって紗枝だって知ってるでしょ?」
私が羽柴と付き合っていることくらい紗枝だって知ってるはずなのに…私は紗枝の質問の意図なんかわからなかった。
「結菜、羽柴と付き合ってるのに悠紀くんが…悠紀くんが…なんて言ってていいの?羽柴に失礼じゃない?悠紀くんが好きだったことくらい私でもわかってるよ。でも、羽柴と付き合っている以上、羽柴を傷つけたりするのは違うんじゃない?」
ねえ、冷静に考えなよ、結菜?
なんて言葉を残して紗枝は、トイレに行くって席を外した。

