きっと、私は羽柴を何度も裏切ってしまうかもしれない。



それなのに、あのとき抱きしめられたまま私は羽柴の告白を受け入れてしまった。


告白を受け入れてから数日が経ち、私と羽柴は毎日一緒に下校している。


「今日も一緒に帰ろ、な?」

休み時間、わざわざ私の席の近くまできて羽柴は言った。

私は笑って頷く。


羽柴の手にはミルクティーが握られている。

ミルクティー…
悠紀くんみたいだってあのとき思ってた。あのとき本当に幸せだったな…。

悠紀くん元気かな、
また会えるかな?



…会いたいよ