溺愛彼氏6:4


その声と同時にバッと私の前に羽柴は現れた。

後ろにいたのに、いつのまに…。


私は大袈裟なため息をついて羽柴から顔を逸らした。

「北沖おはよ、て言ってるのに無視とかさ…」

話ながら小さくなっていく羽柴の声に私は何だか心配になって、背けていた顔を羽柴にゆっくりと向けた。

「羽柴?」

「北沖、お前無視とかひどすぎる。なんかあったわけ?」

何かあったのか?て聞かれたら、
ない、なんて答えれない。
だって 昨日のこと、悠紀くんとのことは確かにその何か、に入るわけで。


小さく私はコク、と頷く。

ほらやっぱりー、といった表情を羽柴は見せる。