溺愛彼氏6:4


5月の空はどうしてこんなに澄んでいるのかな。
私の心を読み取って、灰色に染まってしまえばいいのに。


「おっはー」

後ろから私にかけられる挨拶にも答える気にはなれなくて。
黙ってそのまま足を進める。

「おい!北沖、反応しろよ」

誰の声かわかっているから余計に反応したくない。
次の角を曲がってまっすぐに進めばすぐに校門が見える。私は無視を決め込んで歩き続ける。

「北沖ー、反応してくれよー」