5月の空はどうしてこんなに澄んでいるのかな。 私の心を読み取って、灰色に染まってしまえばいいのに。 「おっはー」 後ろから私にかけられる挨拶にも答える気にはなれなくて。 黙ってそのまま足を進める。 「おい!北沖、反応しろよ」 誰の声かわかっているから余計に反応したくない。 次の角を曲がってまっすぐに進めばすぐに校門が見える。私は無視を決め込んで歩き続ける。 「北沖ー、反応してくれよー」