溺愛彼氏6:4


「北沖、待てよ」

羽柴は本気で私を追いかけてきたみたいだ。その本気加減が伝わってきてキュて心が痛くなった。
そんなに私のこと心配してくれるんだ、ありがとう羽柴。

「羽柴…ごめん」

「お前、謝るようなことすんなよ」

「ごめん…」

こんなに心配してくれる羽柴に対してひどいことをした。だから合わせる顔がないような気がして私は顔を反らした。

「別にいいけどさ、
かけっこしたいなら最初から言えよな」

「か、かけっこ?」

「いきなり走り出したら卑怯だろ?始めるときはヨーイドン、から。常識。
…いや、待てよ。位置についてから始めるべきか?どうだろう。」

またしてもぶつぶつ言い出す羽柴に呆れたのはいうまでもない。