溺愛彼氏6:4


「おっはー」

テンション高いし、うっとしいし誰だよ、本当。
なんて思いながら声のする方を振り返る。

「あぁ…」

なるほどね、と。
その人物が羽柴だとわかった瞬間にうるさくてもしょうがない、て思った。

羽柴はいつも明るい。
それに引き換え今日の私は一段と暗い。

「なに、そんな見つめて。
照れちゃうヨ。あ、ごめんうそ。君に見られたからって照れないネ」

一方的にゴチャゴチャと羽柴は言って、私の隣りで歩きだした。

朝の空気は気持ちがいい。
今日の空は青く澄んでいて、白色の雲は浮かんでいなかった。

「うるさい羽柴」

私は八つ当たりだとわかりながら羽柴に言い放つ。

「うるさくない羽柴。
というか暗いぞ北沖」

「暗いんだ北沖。
ほっとけよ羽柴」

「ほっとけない羽柴」