「おっはー」
テンション高いし、うっとしいし誰だよ、本当。
なんて思いながら声のする方を振り返る。
「あぁ…」
なるほどね、と。
その人物が羽柴だとわかった瞬間にうるさくてもしょうがない、て思った。
羽柴はいつも明るい。
それに引き換え今日の私は一段と暗い。
「なに、そんな見つめて。
照れちゃうヨ。あ、ごめんうそ。君に見られたからって照れないネ」
一方的にゴチャゴチャと羽柴は言って、私の隣りで歩きだした。
朝の空気は気持ちがいい。
今日の空は青く澄んでいて、白色の雲は浮かんでいなかった。
「うるさい羽柴」
私は八つ当たりだとわかりながら羽柴に言い放つ。
「うるさくない羽柴。
というか暗いぞ北沖」
「暗いんだ北沖。
ほっとけよ羽柴」
「ほっとけない羽柴」

