溺愛彼氏6:4


切れ長の黒い瞳も私と同じように一番星をとらえていた。
私と同じように…。

「一番星だな」

私が口にする前に羽柴が口を動かして星を指した。

「うん…」

私と同じように星をとらえていたその横顔は、切なそうな影を落として、きれいだった。


「とかいうキャラでもないけどな」
ははっ

て笑いながら羽柴は私に笑顔を向けた。

「本当は別に空とか見ねーし。キャラじゃないし。
つーか腹減った。北沖早く歩けよ、駅着けなかったら帰れないんだから、俺餓死すんだろ」

…やっぱり 羽柴の横顔はきれいなんかじゃない。嫌な奴め。