ドアを開けた瞬間

夢でも見てるのかと思った

ずっと俺の頭から離れなかった
俺の愛した子が
あの頃と変わらず
栗色の綺麗な髪を
巻いて

目の前で

No.2キャバ嬢として
座っていた

化粧は前よりも濃くはなったものの

すぐに紗英華だと分かった



何も変わってない
変わったのは


キャバ嬢というブランドを持ち

源氏名を持った事だけ