あの後
あたしは伊織に聞きたかった事を聞けず

車で家まで送ってもらった

車内では沈黙だったけど
伊織は運転しながら
あたしの手をずっと握ってた

昨日までは美也だったのに
今は伊織として

一人の男の人として
あたしに安らぎを与えてくれてる...

このままでいたい...
と思ったのも束の間
気付けば家の前まで来ていた



ねぇ伊織...
あなたは何を思って
あたしから離れたの?