難しい恋は遠慮させてください

「お待たせしましたっ」

私なりに必死に早く先輩の元に向う。

でも浴衣のせいでいつものように走れずもたつく。

なんだかんだで時間が掛かってしまう。

そんな私を目を輝かせて先輩が見つめていた。

「な、なんですか…?」

一瞬戦闘態勢になる私。

そんな私を見て先輩は今度は笑いだす。

「いや、いつもと違うなーって…」

「そりゃ、浴衣ですもん
むしろ先輩は制服しか見たことないじゃないですか」

「そーだね」

私と先輩はその場で他愛のない会話をする。

気が付くといきなり「ドォン」と音がしていて、花火大会が始まってしまった。

私たちは慌てて座れる場所を探したが、なかなか見つからなかった。

「どーしよっか…」

先輩も初めての会場のせいか、落ち着かず困り顔。

私もあたふたしているとケータイがなった。

お姉ちゃんからの電話がきた。

「もしもし?」

「あーリオ?あんね!こっちいいとこ取れたから一緒に見ない?」

お姉ちゃんのお誘いはとてもありがたく、遠慮なくお邪魔することになった。