難しい恋は遠慮させてください

それは夏休みも中盤に入ったころのことだった。

お姉ちゃんがもうすぐ花火大会があるということではしゃいでいた時の話。

「リオも花火大会行って来なよ!おねーちゃんが浴衣着せてあげるからっ」

ノリノリで私の浴衣を選ぶ姉は、着せ替え人形で遊ぶ少女のような顔をしていた。

━━着せてあげるじゃなくて着せたいだけでは…?

そんなことを思ったけど、花火も見たいし浴衣も来たかったから私も花火大会行にいくことにした。

お姉ちゃんは彼氏と行くので私も友達を誘うことにした。

まず愛美。
【誕生日に
ホテルで見るから
ごめんね(汗)】

中学の友達の京子。
【コンクールがあるから…】

小学校からの親友の夏子。
【今おばあちゃんの家で…】

そのあともしらみつぶしに連絡を取ったが、惨敗。

最後に残ったのは伊島先輩だけだった。

ダメ元で連絡をしたらまさかのOK。

浴衣を着ていくと知らせると先輩は大喜びしていた。



そして当日。

私はお姉ちゃんとプリクラをとって、先輩との待ち合わせ場所に向かった。

すると待ち合わせ場所に指定した建物の前で、辺りをキョロキョロと見回す先輩をすぐに見つけた。