「?さっき来たばっかだけど」

よかったぁー!
聞かれてない見られてない!

「なんだよ?」

「なんでもねぇよ。…それ、アニメのキャラクター?」

深川のケータイに人気アニメのキャラクターのストラップがついていた。

「ん、そうだよ。いいだろ」

「別に?」

「そうかよ。じゃあな!」

「何あれ?」

深川が帰ると愛美は私に聞いてきた。

「アニメのキャラクターだよ。ゲームとかでてるやつ」

「あー!電気とか水とか使うやつか。私もゲーム持ってる」

「あれおもしろいよねー!」
私と愛美はゲームの話でまた騒いでいた。

私のテンションがピークにいった時に教室のドアが開いた。

「わぁっ!」

「えっ!?」

「ぎゃあっ!?」

入って来たのは深川。

私は驚いて片足で立ち、両手を上に上げていた。

「おまえ、リアクション良すぎ!」

深川は私を指差して笑った。

「何で戻ってきたの!?」

「あぁ、メアド教えてよ。」

深川は私と愛美にケータイを差し出した。

「「いいけど」」

私と愛美は深川とメアドを交換した。

「深川ってさ、リオのこと好きなんじゃない?」

深川が帰った後、愛美が私に言った。

「ないでしょー。」