難しい恋は遠慮させてください

―さらに2分経過―

「あのー…どうせですし…ドラム教えてもらえますか?」

リオ、勇気振り絞りました。

声かけました。

「えっ…!うっ…うん…」

先輩動きました。

私と先輩の距離約30センチ。

私の真横です。

「ドッチ…タッ…カン」

不器用すぎるドラムの音が静かな部室に響く。

よ…余計気まずい…

「脇…」

「えっ!?」

いきなりの先輩の声に驚いて私は、スティックを落としてしまった。

「あっごめんね?
脇をもっと軽くしめたほうがいいかなって…
あと肩の力もう少し抜いたほうがいいよ」

私のスティックを拾いながら先輩はそういった。

「脇…肩の力…」

私は、先輩からスティックを受け取ると少し肩と腕の位置を意識した。

「あぁ…っ
そんなに意識しないでね!?
俺あてにならないから」

なら言うなやぁぁぁぁぁ!!

真に受けて損したわアホッ!!

なんて心の声は顔や口には出さず、にこりと笑って先輩に言った。

「そんなことないですよ?ちょっとやってみますね」

私は、スティックを握りなおし意識を集中させた。