難しい恋は遠慮させてください

少し胸がちくっとした。

あれ?
私なんで今、残念なんて思ってるんだろ?

もう一度先輩がいた場所を振り向く。

学年が違うからきっと後で会うってことはないと思う。

だからこんな気持ちになるのかな?

私は仲のいい友達に囲まれて会場の中に入っていった。

私たちの席は、二階のギャラリーの入り口から一番遠い席。

私達が席につくと試合が始まった。

一年女子の試合は一階の入り口の近く。

最初の試合はC組とD組。

A組の私のクラスはまだ順番がこないから、自分達の真下の試合を見ていた。

私たちの真下は、二年の男子の先輩と三年の女子と男子の先輩がバスケの試合をしている。

私の目は自然と一人の人を探していた。

でも見つけるのも目が合うのも私の望んだ人じゃない人ばかり。

伊島先輩…
ソフトボールの試合の方なのかな?

ソフトボールの試合は外の運動場でやっている。

やっぱり私は残念だと思ってしまう。

それはきっと、せっかく切った髪を先輩に見せられないからだと思うことにした。

「リーオっ!お昼食べよー!」

気が付くともう昼休みになっていた。