難しい恋は遠慮させてください

「変…かな?」

「全然!似合ってるよ」

愛美はにっこりと笑った。

「よかった!」



私の学校の球技大会は校外の運動場を借りてやる。

校舎の校庭が狭いのが理由だと思う。

広くしろよっ!つーの

私が会場に行くだけで迷子になるだろ!

そんな文句を愛美に話して笑いながら私たちは会場に着いた。

まだ運動場の扉は開いていないらしくて、会場前の広場に生徒が集まっていた。

愛美がいつものメンバーを探しているなか、私もある人を見つけた。

髪を切った姿を見せたかった相手。

先輩はチラッとこっちを見たように見えたが、私に気付いている様子じゃなかった。

髪を切ったからわからなかったのかな?

「あっ!リオみんな見つけたよ!」

愛美が私の手を引いていつものメンバーのところまでつれてきた。

「おはよー」

私と愛美は元気よくみんなのところへ走っていった。

「おはよ…って!?リオ髪切ったの?」

「やばっ!超似合うじゃん!」

「本当だー!こっちのほうが全然いいよ!」

みんなが口々に誉めてくれた。

私は嬉しくて先輩のいたほうを振り返った。

先輩も似合うって言ってくれるかな?

でも振り向いた場所に先輩はいなかった。