深川にも返信をした。

【私が忘れるとでも
思ったの?】

【まぁ一理ある(笑)】

【何だよそれ】

【怒んなよ】

【怒ってねぇし】

そんなくだらないメールが続く。

最後に深川がメールをやめた。

伊島先輩からのメールが届いたのは深川とメールを終えた頃だった。

【俺!?

…いるよ?】

【誰ですか?
二年生ですか?(笑)】

私と先輩のメールは十一時まで続いた。

先輩は好きな人のことを話してくれなかった。

気になりはしたけど、どうでもよかった。

私はベットに横になった。

私のベットの近くに棚がある。

棚には引き出しがついている。

私はその引き出しを開けて一枚の写真を出した。

初恋の人の写真。

小学三年生で道端ですれ違った時に一目惚れをした。

違う学校なのに偶然にも何度か再会して、仲良くなった彼。

でも小学六年生になった時、前みたく会えなくなってもうこの恋は終わりだと思った。

でも中学校で奇跡の再会。

運命だって信じてた。

でも彼には好きな人ができた。

私はそれを知ってて告白をした。

ふられたけど後悔はなかった。

六年分の方想いだった。