バンッッ――


数分後戻ってきた彼女は明らかに機嫌が悪くなっていた。


「どしたん?何しにいっとったん?」


「…」


黙りを決め込む彼女の機嫌を伺うように顔を覗き込んだ。


「恭子?ねぇ、きょーちゃん?」


「…女おるやん。」


「は?」


「店員に女おるやん。」


あぁ。

なんだいつものヤキモチか。


「そら女の子もおるよ。やけど俺は他の子に興味ないよ?」


そういって恭子の頭を撫でた。