ねぇ、霧崎さん。 しゅわしゅわソーダを、あたしみたいって笑ったけれど。 それは、霧崎さんだよ。 甘いけど、甘すぎなくて。 口の中で荒々しく溶けて。 かすかな刺激を残して、消えてく。 いつの間にか、消えてしまうの。 あたしはそれを繋ぎ止めるのに必死で。 離したくなくて。 消えてほしくなくて。 溢れる想いに、ふたをする。 幸せも切なさも、それはあなただから。