「ん、じゃあな.........、わり。行くか」 電話を切った霧崎さんは、あたしに軽く謝って車のドアを開ける。 それに続いて、あたしも車のドアを開けた。 「行きたいとこある?」 「えっと...、特には」 「じゃあどこでもいい?」 「はい」 相変わらずの短い会話。 どこでもいい?って聞くってことは、今からどこか行くってこと? そう疑問に思ったけど、聞かない。 多分また秘密って言われるだろうから。