「せいぜい頑張れば?」 ブルーの瞳の彼は、またもうひとつあめ玉を手渡して、去って行った。 しゅわしゅわグレープ... ポカンとしすぎていて、 名前も聞けなかった... あたしの頭には、もうあの男のことなんかこれっぽちもなくて。 あの透き通ったブルーの瞳が、焼き付いた。 最悪な失恋をしたあたしに訪れた、 突然の出会い――... それは、少し肌寒い夜のこと。