「レイに貰ったんだ♪」


「...レイ?」


「和花、覚えてないの?

ゼロだよ、ゼロ」



......ああ。

合コンにいた人だ。


フルネームは忘れたけど。



「あたし、レイのことすごく好きみたいなんだ」



そう言って、愛おしそうにネックレスのハートに触れる楓。

その顔は、本当に幸せそうで。

楓を羨ましいと思った。

好きな人にプレゼントもらうなんて...

きっと飛び上がるくらいに嬉しいんだろうな。



「霧崎さんと、うまくいってないの?

連絡は...取ってるんでしょ?」