―――――――――― 「......」 やばいかもしれない。 あたりに立ち並ぶホテル。 ここは、いわゆるラブホ街ってやつで。 いやいや、入ったりしないよね? ...通り道なだけだと信じたい。 霧崎さんが左右に目を向ける度にドキっとして、目線をもとに戻したときにハラハラ。 ひとり、あたふたとする挙動不審なあたし。 すれ違う人は、カップルばかりで。 霧崎さんの後ろをただ着いて行っているあたしは、じろじろ見られたりもした。