青大生の方の幹事だと思われる男性が、口を開いた。
ずらりと並んだ男たちを見ると...
さすが、青大生。
育ちが良さそうだし、
頭も良さそうな顔してる。
街に溢れたチャラ男とは格が違う。
品格が感じられる。
「まず俺からね。
青大の経済学部2年、
里内 宏(さとうち ひろむ)です。よろしく。」
黒髪の爽やか系。
服装もシンプルかつオシャレ。
そして、黒ぶちメガネ。
てか、経済学部だなんて。
こんな自己紹介してみたいよ...
「あー、俺は法学部2年の佐久間 圭介(さくま けいすけ)。ケイって呼んでなっ。」
関西弁...
ティーブラウンの髪を程よく遊ばせて、服は原色系。
関西弁だし、明るそうな感じ。
「同じく法学部2年、眞柳 零(まやなぎ れい)。あだ名はぜろってゆー漢字だからゼロね。ヨロシク。」
クールな表情に、落ち着いた口調。
何とも言えないこの感じ...
オーラがあたたかく感じた。
チラリと横目で楓たちを見ると...
完全に目がハート。
数多の合コンを経験してきた楓たちは、
キタ!って思ってるだろう...
あたしはこの青大生3人は、
正直どうでもいい。
あたしのお目当ては、
目の前の彼の名前だもの...!

