「そんなわけでも......昨日、やっと霧崎さんの気持ちがわかったくらいだし」 「そうなんだ。...藍ってさ、付き合いにくいだろ?」 「......まぁ、たまに思いますね」 友達の里内さんからでも、思うんだ。 霧崎さんって大学でどんな感じなんだろう? あたしのこと、話したりしてるのかな? ......それはないか。 「それ、藍にもらった?」 里内さんは顎であたしの胸元のネックレスを差した。