ぎゅっと彼のシャツを掴む。

羞恥なんてどこかへ飛んで、あたしはひたすらキスを求めた。

みっともないくらいに、貪る。




もっと...もっとして。


求めずにはいられなくなる。




霧崎さんのキスはいつも嬉しかった。

いつも満たされた。


でも今してるキスは、今までのキスの何十倍も嬉しくて、満たされる。



泉みたいに、好きが溢れる。

知らなかった...。


こんなにも、嬉しいものなんだ。