「趣味じゃなかった?」 本気で不安そうな顔をしてるこの人が、たまらなく愛しい。 「ちゃんと選んだつもりなんだけど...」 そう言ってバツが悪そうに耳の後ろに触れる仕草も、すべて。 あたし、自惚れてもいいかな? 好きって思ってくれてて... あたしのことを想いながら、これを選んでくれたんだって......。 あの日見た、女の人。 ″ユリ″っていう人。 全然わからないし、不安だけど。 あたしにとって、 良い方に考えてもいいですか? 「あ...たしのこと...、どう思ってるの?」