魔法の言葉

それでも離さなかった。

握られた手にアザができようが、
爪がくいこみ血が出ようが今のあたしにはどうでもよかった。

ただ、さっきの言葉を
撤回してほしかった。


でも、力のないあたしにはもう限界で。

力を入れてたはずなのに、簡単に手が
離れてしまった。

それでも出ていかせまいとあたしは、暴れた。

点滴の針は抜けスタンドが
倒れた。

花瓶も落ちて割れた。

片付けようとして机においておいた物もあの人に
投げつけた。





正直、死んでしまえば
いいと思った。
















あたしも、母親も。