屋上での件があってから
私と健司は あまり話さなくなっていた。

相変わらず 8人でお昼を食べているけれど、心なしか 以前のように会話が弾まない。


健司と目が合うこともない。



それとは逆に

祐美はいつも健司の隣にいた。




廊下を歩いていたら、ふとある会話が聞こえてきた。



「ねぇねぇ
祐美って健司君と付き合ってるのかなぁ?」


「あー
そうなんじゃない?

…ていうか私
祐美が告ってるとこ見ちゃったんだよね」


えっ…?


「うそっ!
マジでぇ!?

いついつ??」

興奮して話しているギャル風の子。


「んー

確か

この前の金曜日…だったかな?」



金曜日…


屋上で話した日だ。



目の前が真っ暗になった。


健司…

OKしたんだ


祐美と

付き合ってるんだ…





目からは

涙が溢れていた。


『…ッ』


私 泣いてる??



何で

素直になれなかったんだろう。



こんな想いをするくらいなら



好きって


健司のことが


大好きだって



言えばよかった。







私達

もう終わりなのかなぁ?