「ふざけんじゃねーよ!」 龍二が怒声を発する その声に体がびくっと反応する。 ほんと、ふざけてるよね 顔をあげると 龍二の手が飛んできた だけど、顔の前でぴたっと止まる 龍二の手が震えていた。 力なく落ちる手 泣いてる・・・・。 一気に涙があふれそうになる。 「俺は、本気でお前の事 好きだったのに。」 震える声で龍二はそう言った。 そして図書室を出て行った。