わたしには目標があった。
大学在学中に2000万ためること。
わりと実家が裕福だったため生活費はだいたい仕送りでまかなえた。
月100万以上稼いでいたので、月100万貯金すれば20ヶ月、だいたい二年ほどで目標額に達すると踏んでいた。
わたしの貯金が500万になるころ、大川はわたしの他にも女の子を使っていることが分かった。
だいたい10人ほどの女の子がわたしと同じように働いていた。
週一回の子も月一回の子もいた。
そこでわたしはデリバリーヘルスを作ることを大川に提案し、システムを一から勉強し、会社を作った。
その間、大川は新しくできる店で働く女の子を10人ほど捜してきた。
大川の女を見抜くセンスは抜群で、わたしたちの作った店はおもしろいように繁盛し、わたしはその店のオーナー兼、ナンバー1として二年ほど働いた。