「…まさかの展開に！？」
「…っ！？」
私の背後から声が聞こえた、
一応立ち聞きしている身なので声量は気を使っているみたいだった。
「……紫苑…なんで…」
「あぁ、誰かさんがなかなか戻って来ないから様子見に来たんだけど？」
そう言う紫苑は何故か怒っていなかった。
楽しい事が起こったかのように喜んでいる様に見えた。
「可愛い毒舌男子とカッコ良くて優しいモテ男との恋…やばい…」
「え！？」
私は紫苑の言葉にビックリして立ち聞きしていることも忘れて声を出してしまった。
「っ！？」
「…誰だ？」
―――気付かれてしまった。
…言い訳、通じるかな？
そんな事考えてる私はバカだった。
秋山君の気持ちを考えて無かったんだから。
