武道場に着いて、服を着替える。

相手と礼をして、試合が始まった……。














結果は勝利。

「未菜!おめでとう」

「ありが、と?」

「はは、なんで疑問系なの!」

バシッと栞那に背中を叩かれたが、気にしない。

私は目を凝らす。

栞那たちの後ろに……、伊勢谷?

「…………なんで?」

たぶん、今自分の顔は情けない顔をしてると思う。

目線の先には、伊勢谷と、伊勢谷と仲のいいバスケ部員がいた。