いつまでも君を見ている

今にも殴りあいが始まりそうな空気……。

ところどころに男子のブレザーが見える。

多分七海たちだろう。

大変そうだ。

正直、こんな大人数がいる部屋にいたくない……。

人口密度高いな。

絶対に。

それにしても、なんでこんなに……。

そんな中、女子生徒の大群からゲッソリした顔の斎藤が出てきた。

「どうしたの?」

「……」

私が問い掛けても答える様子は無かったが、その代わり、私の腕をつかんで生徒会室を出た。

……??

私は黙って斎藤の後を追った。