いつまでも君を見ている

鞄を取りに教室に向かった後に生徒会室に向かう。

「失礼します……」

「……」

無言で入っていく斎藤。

「あ、未菜ちゃん……!?え、俊?!」

副会長、何その反応。

斎藤、こないつもりだったのかな……。

「凛ちゃん、どうしたの?」

[凛ちゃん]って……。

ひょっこり顔を出す翔君。

「あ、俊ちゃん!!」

[俊ちゃん]………。

私は静かに笑う。

すると、斎藤に睨まれたため大人しくする。

「もしかして俊、未菜ちゃんと来たの……?」

「……そうだけど……。こいつ、屋上で女子に……ぐふ」

斉藤の言葉が途切れたのは私が斉藤の口を封じたから。

だって、呼び出しの事を言おうとしたんだもん。

無表情な斎藤。

無口なのか、クールなのか……。

「……………怜!怜ー!!」

凛君は斉藤が言おうとしたことは気にしてないらしい。

「うるさい。なんだ、凛」

本当に。

耳痛いですよ?