いつまでも君を見ている

お父さんは、お母さんの後を追ったのだ。

お母さんが殺されたときは、あんなに冷静でいたのに。

なんで、私たちを置いて、お母さんのところに行っちゃうの？

戻ってきてよ。

そんな願いは届かず。

お母さんとお父さんは一緒にお葬式をした。

お葬式では、周りの人から同情の目を向けられたが、私は全く気にしなかった。

お母さんとお父さんがいなくなった今、私たち姉妹は、どうすれば良いの？

そんな中、母方の祖母が声をかけてくれた。

「お金の問題で、１人しか育てられないの……。ごめんね」

それと、もう１人。

お父さんの、兄。

お父さんの兄は、無愛想で雰囲気的に、絶対に妹だけは預けたくなかった。

だから、祖母に妹を任せ、私は今の義父さんに預かってもらってる。