いつまでも君を見ている

「…未菜」

お父さんが、私の頭を撫でた。

死んだ。

お母さんが。

やだ、嘘だ、夢だ。

悪い夢なんだ。

そう思って目を閉じても、目を開ければ事実で。

「うっ……うう……」

私は、泣いた。

お母さんが死んだ事、お父さんと妹が撃たれた事。

悲しかった。

でも、一番悲しかったのは、なぜ自分は怪我がないのか。

そのことに、私は自己嫌悪した。

なんで、私じゃなかったの?

なんで、怪我をするのが私じゃなかったの?

なんで、殺されるのが私じゃなかったの?

そんな事ばかり、頭の中で回った。

なんで……っ!