「いいよ。出る」

「え……未菜」

私はジャージを着たままコートに入った。

「篠田、大丈夫なのか」

「大丈夫です」

先生のことを半分無視して試合を再開させた。

私はディフェンスに回った。

相手がシュートしようとして外したボールをリバウンドして、自分たちがオフェンスになった。

ドリブルをして、敵の人たちをよける。

そして、レイアップシュートをした。

「……っ…」

途中、痣が痛んだが、気にしない事にした。