「お前さぁ、魔法を使えないことを気にしてんの?」
「う…」
そう。
この世界は、15の種族の魔法使いので成り立ってる。
15の種族のトップと実力者、経済的権力者のみが集まるエリートのための学園に、
わたしは足を踏み入れることに。
そしてショウは、まさかの
『翼』の種族の王子。
つまり、『翼』の中で一番強いってことになる。
そんな彼の幼なじみであるわたしは、親もいない、種族にも属さない、魔法も使えない。
「なんでわたしが王宮学園に転入が決まったの?」
「ん〜?」
「ショウならなにか知ってるでしょ?」
「ん〜♪」
さっきから何回も聞いてるのに
はぐらかすショウ。
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