「もうさ、この際いろいろばれてるだろうから言うけど」
廉があたしと目を合わせる。
まるで逃がさないとでも言うように。
「俺、ほんとに彼女いないからね」
彼女――…いない?
「この前見られたのはたまたま知り合いの女の子に会って立ち話してたとこだった」
―――…ほんとなの?
「第一、つくるはずないじゃん」
決まり悪そうにして首をかしげるあたしを見る廉は今まで以上にかっこよくて。
「花、鈍感すぎますから」
「えっ!?今そんな話!?」
「花さんだってよろしくやってたみたいじゃん、そのクマみたいに。聞きたいことたくさんあんだけど」
あたしのスカートからはみでる青いクマを指差しながら廉は言う。
「よろしくって…これは友達になってって言われてもらったやつだよ。」

