長い間(短)







廉の顔がさらに赤くなってちょっとそろそろ心配になる。


「いや、これはっ」


言葉に困ってる廉が面白くてちょっと笑うと廉に睨まれた。

そんな真っ赤にして
睨まれても怖くないのにね。


「お、俺もかわいいなーって思ってて。でもいざ買ったら男がつけんのは変だなって」


そんなことないのに。

いくら鈍感なあたしだって気づくよ。


「は、花さんこそ何泣いてんですか」


「これはちょっと目にゴミが」


お互いバレバレの嘘。


お互いそれに気づいてしまう。

やっぱり一緒にいる
時間が長いからなのか。



それに自分用に買ったら包装しないでしょ?



「ピンクのクマあたしにくれない?」

「え?」

「ずっと欲しかったから」



廉はまだ赤い顔でピンクのクマをあたしに差し出してきた。


あたしがずっと欲しかったピンクを。