廉の馬鹿。
いつも無表情なんかでいるから、廉の心の声あたしはたまに聞き逃しちゃうんだよ。
「――――……ん」
廉が寝返りをうってそれで気づいたのか
廉の目がうっすら開いた。
その目があたしをとらえると同時に
大きく開いて廉が飛び起きた。
「えっ!?……花?」
ちょっとしわがれたいつもよりハスキーな声があたしの耳に届く。
廉はまだ状況を把握してないみたいで
あたりをキョロキョロ見渡すと
最終的にその目はあたしの手にとまった。
すると途端に廉の顔が見て分かるくらい赤くなってあたしの手にあった包装紙とピンクのクマが奪われた。
「なっなにしてんの!」
廉が真っ赤なんてめったになくてア然としてしまう。
廉の後ろに隠されたクマ。
「そのクマ――…」

