『ああゆうの好きなの?あのクマでしょ?』
廉はずっと覚えてくれてたんだ。
『廉に期待してないもん。彼氏できたら買ってもらうからっ』
あたし、彼氏なんて強がったこと
廉の前で言って―――
『……花、それ…』
廉が、廉が買ってくれてたなんて
知らなくて。
なのにあたし、廉の前で青いクマのキーホルダーぶら下げて。
廉はどんな気持ちだったんだろう。
『彼氏に買ってもらうって言ってたもんな』
嘘だよ、そんなの。
なにより誰より廉からもらったものがいちばんの宝物になるのに。
欲しかったのはピンクだった。
ずっとピンクが欲しいなんて言わないでいたのに。
廉は昔から一緒にいたからかな。
あたしが本当に欲しかったもの
分かってたのかな。
そう思ったら涙がとまらなくなってた。

