いつのまにか枕が涙でビショビショになってた。
大人になんてなりたくないよ。
これ以上廉との距離が広がるのならもうずっとこのままでいい。
ただ、廉と仲良く笑いあえたらあたしはそれでいいよ。
だから、せめて仲直りしたい。
またいつものように馬鹿いえるように
廉に甘えられるように仲直りしたい。
戻れるかな。あたしたち。
そう思ったら部屋で1人こもってるなんてできなくて
身体が勝手に動いて。
ぐしゃぐしゃになった顔を鏡で直して髪をくしでとかしてまた廉に会うために玄関で靴をはきかえた。
隣の家のインターホンをおすといつもの見慣れた廉のお母さんがでてきた。
「あら、花ちゃん。廉なら2階にいるわよ」
「ありがと。お邪魔します」
のぼりなれた階段を上がって2階の廊下をいちばん奥までいく。

