長い間(短)







「え?」


廉が指差した先にはスカートのポケットからはみでたケータイのストラップ、


青いクマのキーホルダー。


和君が買ってくれた青いクマ。
友達になってってもらったもの。



「あぁ、これは


「彼氏に買ってもらったんだ」


―――彼氏?


「彼氏に買ってもらうって言ってたもんな」


廉?なにか誤解して――……


「そりゃ、俺に彼女できたとしても関係ないわな」


「え、ちょっと、廉?」


廉がいきなり立って缶コーヒーの空き缶を
ぐしゃっと手で潰してごみ箱に入れた。


縦に背負ったかばんを背負い直して廉は
またあたしのほうを向いた。



「ごめん、今日はありがとう。気いつけて帰れよ」

「え?廉?誤解して―…」



廉はあたしの言葉も聞かずに
公園から早足ででていってしまった。