ちょっと長くなった前髪からは廉の目が見えない。
心臓がしめつけられるくらい音をたてる。
廉の声、聞き逃したくない。
「何って…?」
「俺は―…」
廉がこんなに言葉に困ってるのなんて
見たことない。
「花の中でどの位置にいるの?」
やっと…廉があたしの方をみた。
目があって、廉が相変わらずの無表情で。
その顔からは何も読み取れなくて。
「どの位置って」
「俺の中で花は―…」
遮られた言葉はもう発することをやめた。
聞きたくないけど聞きたい。
廉があたしをどう思ってるのか。
視線がそらせない。
いつもと違う廉に心臓がうるさい。
「……花、それ…」
いつのまにかあたしからはずされた視線があたしのスカートの方にのびてる。

